こんにちは!
東京光音のYouTubeチャンネルがあるって知ってた!?
とってもためになる「視聴覚資料アーカイブ講座」を配信中だよ!
「必殺フィルム仕事人」って。。。
どんどんコンテンツは増えていく予定なんだって、みんなもチェックしてね!
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こんにちは!
東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!今回は、前回に引き続き、音声ダビング作業担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!
どうして映像や音に興味を持つようになったの?このお仕事をするきっかけは?
レコーディングの勉強をしていたことがあり、そのときにアナログメディアに興味を持ちました。
そうだったんだね~。じゃあ、とくに好きな記録メディアとかあったりするの?
思い入れがあるのはMDです。中学生の頃まで愛用してました。あの手のひらサイズが可愛くて…。音質はあまり良くないですが、そういうところも含めて懐かしさがあって好きです。
MDはテープやディスクと違って面白い形をしてるよね。
色もカラフルで僕も好きだな!
音声ダビング作業をするなかで
今までで一番印象に残っている作業はありますか?
癒着してしまった6㎜オープンリールテープのデジタル化作業です。劣化したテープはとても千切れやすいので、注意して剝がしながら補強用のテープで修復していきました。合計で3000mぐらいの長さを修復しましたが、無事に再生できた時は一安心しました。
さっ、3000メートル!? 3㎞分のテープを修復して再生できたのは驚きだね!まさにあきらめない志!技術スタッフのみんなの熱意が伝わってきたよ!ほかにも、東京光音の「ここがすごい!」ってところはありますか?
テープやフィルムがカビで真っ白になっていても、千切れてしまっていても、可能な限り復元するクリーニング技術は国内でも随一と言っていいと思います。
熱意だけじゃなくて確かな技術も東京光音の特徴だよね!社内を見渡すといろんな素材をクリーニングできるように、たくさんの機械や道具が置いてあるよね。スタッフさんが机に向かって真剣に手作業で修復やクリーニングしている様子をよく見かけるよ。それでは最後に、東京はどんな会社だと思いますか?
人数は少ないですが、その分スタッフ同士の距離が近い上に、それぞれが技術と経験を持っているので、互いに協力しながら尊敬し合える良い会社だと思います。
かっこいいな~。
それにスタッフさん同士とっても仲が良さそうだもんね
今度は僕も技術スタッフさんたちのお話にまぜてほしいな!
今回は貴重なお話しをありがとう!
2回に渡ってお届けした音声ダビングのお話楽しんでもらえたかな?因みに映画フィルム用のシネテープも音声ダビングのスタッフが担当しているよ。次回は映画フィルムのスキャニング作業の担当スタッフにお話を聞いてみるよ!お楽しみに!
こんにちは!今回は映画フィルム(アセテートフィルム)の保管に適した容器について紹介するよ。以前紹介したビネガーシンドローム対策にもつながるから是非読んでね!
映画フィルムの保管にはいろいろな方法があるけど、まずは容器に使われる代表的な素材を紹介するね。
●スチール (丈夫な素材)
●プラスチック (劣化に強い)
●中性紙 (通気性がいい)
●アルミニウム (軽い素材)
基本的には通気性をよくするため密閉しないほうが良いけど、乾燥剤を使うときは効果を上げるために密閉するといいみたい。(ただ、日本の夏は暑くて湿度もとっても高いから、常温での保管は特に気を付けてね。)
常温の場合、密閉してるとビネガーシンドロームがどんどん進行するから、通気性の良い容器を選んでね。低温低湿度の場合は、常温に比べると、化学変化が抑制されるからそれほど通気性は重要にはならないけど、密閉は避けた方がいいよ。冷凍保存するときは、結露を防ぐために密閉する必要があるから、フリーザーバッグなどに入れるといいよ。
保管容器の錆びや汚れ、破損には要注意!!
映画フィルムを長く保存するためには、容器も同じくらい寿命が長い物を選ぼう!
東京光音では容器の交換も行っています。交換に用いるDANCAN映画用フィルム缶は、側面の穴(直径1㎝)から酢酸ガスを放出できる形状で、錆びることもないポリプロピレンで作られています。
ちなみに保管する時にはフィルムが縦じゃなくて横になるように保管してね。
僕たちフィルムがゆっくり休めるように、よろしくお願いしマス。
こんにちは!前にもビネガーシンドロームについてお話ししたけど、もう一度詳しくお伝えするよ。
現存する映画フィルムの多くは、フィルムのベースにアセテートセルロースが使用されているんだ。
アセテートフィルムは年数が経つにつれビネガーシンドロームを発症し、フィルムから酢酸ガス(酸っぱい臭い)を放出させるんだ。
酢酸ガスはフィルムの劣化速度を上昇させ、その結果・・・
フィルムの画が溶ける!!
ぼろぼろに砕けてしまう!!
ホントに?って思うよね。
信じてもらえたかな?
日本の気候は夏は温湿度が高く、冬は温湿度ともに低くなるよね。
フィルムの劣化は温湿度の変化によって引き起こされると言っても過言ではないんだ。
映画フィルムの保管は温湿度ともになるべく一定を保ちながら保管することが大切なんだよ。
それだけでなく、フィルムから放たれる酢酸ガスはフィルム缶やケースから外へ放出させることで、劣化の進行を遅らせることもできるんだ。
こんにちは!
東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話を聞いてみたので紹介するよ!第2回目は、『音声ダビング』を担当しているスタッフさんのお話しを前後編に分けてお届けするよ。
音声のダビングってどんな作業をしているの?
アナログ音声のデジタル化や整音(ノイズ除去)作業をしています。
そのノイズの除去ってどんなことをするの? 映像とは違って音は目に見えないから、難しそうだな…
実は、映像ダビングと同じで、音声収録前のクリーニングがとっても大事です。その後、クリーニングでは除けない磁気テープ再生時の『ヒスノイズ』については原音を損なわないように気を付けながら、専用のソフトで除去しています。
原音を損なわないように…なるほど、ノイズを消して音をキレイにすることだけがベストではないんだね。
作業をする上で大切にしているのはどんなこと?
メディアに記録された当時の音声を忠実に再現することは常に意識しています。ノイズ除去作業で音を削りすぎてしまうと、音がこもってしまったり、人工的な音になってしまいます。あくまで音声を『編集』とか『加工』するのではなく、『復元』する作業であることを意識しながら作業しています。
オリジナルの音をとっても大切にしているんだね!
そのほかにも、今後こうしていきたいな~なんて目標はある?
ノイズが多くて聞き取りにくい音声のノイズ除去作業単体のご依頼が増えてきたので、ノイズ除去の精度を上げていくことが目標です。
ノイズを除去した音声を聴かせてもらった時は、とっても聴き取りやすくなっていてビックリしたよ!それでもまだまだ精度を上げたいだなんて、志が高いなぁ。
音声ダビング作業は音声をただキレイにするだけじゃなくて、当時のオリジナルの音を“復元”することが大事なんだね!
今回はここまで!
インタビューは後編に続くよ、お楽しみに!
こんにちは!
今回は、東京光音でフィルムやテープのダビング、修復作業をしている技術スタッフにお話しを聞いてみたので紹介するよ!記念すべき第1回目は、映像ダビング担当のスタッフのお話をお届けするよ。よろしくね!
普段、どんなお仕事をしているの?
主に磁気テープをクリーニングしたり、テープの映像をダビングしたりする作業をしています。
いつもたくさんの磁気テープに囲まれているけど、1年で何本のテープを分解しているの?
切断補修のための分解も含めると、年間100本ぐらいは分解しています。最近は新型コロナウィルスの影響か分からないけれど、テープの切断補修作業が増えてます。
1年で100本も!ダビング作業で一番大変だった作業は何ですか?
いちばんを選ぶのは難しいですね・・・。テープによって汚れ方とか状態が変わってくるので、どの作業も大変です。
フィルムと同じで種類や状態によって変わってくるんだね・・・。作業をする上で大切にしていることはありますか?
やっぱりクリーニング作業の質ですね。映像の仕上りは、クリーニング作業で変わってきます。だから状態によっては1本、1本手作業でキレイにしています。
そういえば僕もこないだ手作業でキレイにしているのを見かけたよ!泥だらけの磁気テープが手拭きでどんどんキレイになっててすごかったな!今後の目標は何かありますか?
クリーニング作業がもう少し効率的にできるように、今はいろいろと試行錯誤しています。どうしても手作業だと時間がかかってしまうので、可能なところから少しずつ機械の手も借りていけたらと考えています。
VHSテープって意外と長さがあるから、手作業で拭いていくのは大変だよね・・・。東京光音の「ここがすごい!」というところはありますか?
記録メディアに対する『真面目さ』『やさしさ』だと思います。普通は諦めてしまうような状態の記録メディアも、試行錯誤して何とか修復・復元しようとする、諦めない姿勢みたいなものが全社的にあると思います。
ホームページにも「あきらめない志」って書いてあるけどやっぱりそうなんだね!東京光音はどんな会社だと思いますか?
記録メディアに関する技術も、復元に取り組む姿勢についても、ある意味、変態だと思います(笑)。
変態・・・(笑)今日は貴重なお話ありがとうございました!
民生用から業務用テープまで幅広くダビング作業をしているけれど、どのテープも最初の「クリーニング作業」がとっても大事なんだね!
次回は音声ダビング作業の担当スタッフにお話しを聞いてみるよ!お楽しみに!
今回は磁気テープのクリーニングについてお話するよ!
磁気テープといえば、VHSやベータ、カセットテープなどが代表的だよね。お客さまからお預かりした磁気テープをそのまま再生機にかけるだけ!ではなくて、実は東京光音ではデジタル化をする前に、テープの”クリーニング”をしているのは知ってた?
年代的にも古~いテープを取り扱うことが多い東京光音ではデジタル化作業前のクリーニングにとっても力を入れているんだ!
カビや結晶などの目で見てすぐにわかる汚れだけじゃなくて一見キレイに見えるテープでも、目に見えない汚れがたくさん!!
テープのクリーニングをしないまま再生デッキに入れると・・・
こんな風にテープの汚れや貼りつきが原因で、再生デッキの中で切れちゃう!なんてことも実は古いテープでは結構あるあるなんだ・・・。
それに、テープの汚れはデジタル化した時の映像にもかなり影響するよ!
原因を簡単に説明すると、こんな感じ・・・
再生デッキにテープを入れる → 再生 → ヘッドに汚れが溜まる → ノイズの発生
あまり派手な作業ではないけれど、クリーニングってとっても大事な作業なんだよね~。
今日は僕たちフィルムを襲う恐ろしい病、ビネガーシンドロームについて紹介するよ!
「ビネガー」というワードからわかる通り、酢酸臭がこの病気のサイン
フィルムは主に骨格となる「ベース」と画が残される「エマルジョン」の2つからできているんだけど、一般に普及しているフィルムの中にはベースにアセテートという物質が含まれているものがあるんだ。このアセテートが熱や湿気によって化学変化を起こし、酢酸を発生させてしまう!
このビネガーシンドロームが起きるとフィルムが歪んだり、縮んだり、溶けてしまったり・・・(あぁ恐ろしい!)
どこからともなく漂う酢酸臭をたどると、長く眠っていたフィルムが見つかるかも!そのままにしておくと、どんどん進行してしまうだけでなく、他のフィルムにも伝染してしまうので早めに他のフィルムとは別の場所に移してね。
僕たちフィルムは高温多湿が大の苦手。
低温、そして風通しの良いところに保管するといいよ。缶や箱に保管されている場合は時々あけて換気をしたり様子を確認してみてね。
ビネガーシンドロームは一度発症すると止めることができないんだ。もし酸っぱい臭いのするフィルムを見つけたら、できるだけ早くデジタル化することをおススメするよ!
今日は1960年代に家庭用VTRとして製造されていた 1/2インチオープンリールビデオについてレポートするよ!
1970年代から家庭用VTRとして広く普及したのは、カセット型のベータマックス(1975年~2002年)・VHS(1976年~2016年)だけど、それ以前はオープンリール型のビデオテープが使われていたんだ。テープ幅はカセット型と同じ 1/2インチだよ。
当初は各メーカー独自の規格(シバデン方式やビクター方式など)で作られていたんだけど、1969年に規格が統一されたんだよ(統一Ⅰ型)。
1/2オープンリールテープは1960年代~70年代にかけて家庭用として製造された映像記録媒体として貴重なんだけど、もっと貴重なのが再生機!特に、統一Ⅰ型以前のテープは専用の再生機が必要になるんだ!!
それと、テープも古いのでとっても汚れているんだ。まともに映像が出ないものもたくさんあるよ。だから、テープクリーニングがとっても重要なんだよ。
古い機械なので時々不機嫌になるけど、なんとかご機嫌取りをしながら使ってマス。
所長が1日中パソコンで何やら動画に見入っている。仕事をしている風でもないな~
気になったのでちょっと覗いてみたよ。何を見ているのかなあと思ったらこれでした。
こちらは所長のお友達の眞喜屋さん、仲間さんを中心に活動をしている沖縄アーカイブ研究所さんの動画配信サイト。このサイトではアマチュアカメラマンが撮影した8ミリフィルムを中心に収集・デジタル化を行い、懐かしい日常の風景や歴史的な記録映像をたくさん公開しているんだ。今年5月から、以前シネマ沖縄さんが運営配信をしていた“東アジア映像館”を復活したんだって。東アジア映像館はプロが製作した沖縄の記録映画、啓発映画、文化映画を無償で公開していたサイトなんだよ。現在は1975年から2011年までに制作された作品群の中からの20作品が公開されているよ。
沖縄好きの方、沖縄の歴史や文化に興味がある方はぜひ覗いてみてね。
弊社所長おススメです。