こんにちは!前にもビネガーシンドロームについてお話ししたけど、もう一度詳しくお伝えするよ。
現存する映画フィルムの多くは、フィルムのベースにアセテートセルロースが使用されているんだ。
アセテートフィルムは年数が経つにつれビネガーシンドロームを発症し、フィルムから酢酸ガス(酸っぱい臭い)を放出させるんだ。
酢酸ガスはフィルムの劣化速度を上昇させ、その結果・・・
フィルムの画が溶ける!!
ぼろぼろに砕けてしまう!!
ホントに?って思うよね。
信じてもらえたかな?
日本の気候は夏は温湿度が高く、冬は温湿度ともに低くなるよね。
フィルムの劣化は温湿度の変化によって引き起こされると言っても過言ではないんだ。
映画フィルムの保管は温湿度ともになるべく一定を保ちながら保管することが大切なんだよ。
それだけでなく、フィルムから放たれる酢酸ガスはフィルム缶やケースから外へ放出させることで、劣化の進行を遅らせることもできるんだ。