今日は僕たちフィルムを襲う恐ろしい病、ビネガーシンドロームについて紹介するよ!
「ビネガー」というワードからわかる通り、酢酸臭がこの病気のサイン
フィルムは主に骨格となる「ベース」と画が残される「エマルジョン」の2つからできているんだけど、一般に普及しているフィルムの中にはベースにアセテートという物質が含まれているものがあるんだ。このアセテートが熱や湿気によって化学変化を起こし、酢酸を発生させてしまう!
このビネガーシンドロームが起きるとフィルムが歪んだり、縮んだり、溶けてしまったり・・・(あぁ恐ろしい!)
どこからともなく漂う酢酸臭をたどると、長く眠っていたフィルムが見つかるかも!そのままにしておくと、どんどん進行してしまうだけでなく、他のフィルムにも伝染してしまうので早めに他のフィルムとは別の場所に移してね。
僕たちフィルムは高温多湿が大の苦手。
低温、そして風通しの良いところに保管するといいよ。缶や箱に保管されている場合は時々あけて換気をしたり様子を確認してみてね。
ビネガーシンドロームは一度発症すると止めることができないんだ。もし酸っぱい臭いのするフィルムを見つけたら、できるだけ早くデジタル化することをおススメするよ!