先日、沖縄県立図書館で開催された「8ミリ映画サミットin沖縄」イベントに参加させていただきました。
第1部・第2部・第3部にわたり、15時~19時半までと長丁場のイベントでしたが、8mm映画フィルムを収集・保全・活用を実際に行っている活動、実例、その地域の方々の反応など大変興味深いお話を伺うことが出来ました。
先日、沖縄県立図書館で開催された「8ミリ映画サミットin沖縄」イベントに参加させていただきました。
第1部・第2部・第3部にわたり、15時~19時半までと長丁場のイベントでしたが、8mm映画フィルムを収集・保全・活用を実際に行っている活動、実例、その地域の方々の反応など大変興味深いお話を伺うことが出来ました。
今日はビデオテープのお話だよ。
映画フィルムもいろいろな種類があるけどビデオテープはもっといろいろあるよ!ビデオテープの歴史は60年くらい。大きく2つに分けると業務用と民生用が作られてきたんだ。代表的なテープの種類は、業務用では1インチやU-matic、ベータカムシリーズなどだよ。民生用ではVHSやベータマックス、8ミリビデオなどがあるよ。
もっともっとたくさんの種類があるけど、詳しくは東京光音HPの”テープの種類”を見てね!http://www.koon.co.jp/ichiran.html
実はビデオテープが今直面している最大の問題は再生する機械がどんどん無くなっていることなんだ。もう製造されていないし、故障してしまったら部品がないので直せない!近い将来テープがあっても再生する機械が無い事態になることが確実視されているようだよ。東京光音ではほぼ全ての種類のビデオテープの再生機を動く形で保有しているんだ。
でも壊れてしまったら直せないものもあるので、再生機が動くうちにテープからデジタルデータに変換してアーカイブすることをおススメします。
大型台風の被害で水損してしまったビデオテープのクリーニングボランティアを行いました。大切な思い出が詰まったビデオテープの数々を何とかして残したいという思いにお応えしたい気持ちから、東京光音では東日本大震災以降、水損テープクリーニング作業のボランティアを実施しています。
水損テープのクリーニング工程として、まずテープを各パーツごとに分解して手作業ですべての泥汚れを洗浄していきます。洗浄が終わった後は、乾燥です。磁気テープ部分の乾燥には2日ほど時間がかかることがあります。よく乾燥させてから、分解したパーツの組み立て磁気テープの巻き直しなど最終チェックを行いクリーニング作業完了となります。
東京光音はこれからもフィルム・ビデオテープ救済ボランティアを続けてまいります。
詳しい作業工程はこちらをご覧ください。http://www.koon.co.jp/suison.html
個人様より持込みいただいた8mmフィルムは、70数年間大切に保管されておりましたが、高温多湿な日本の気候に大きな影響を受け、年月の経過に伴いビネガーシンドロームを発症していました。
フィルム同士の固着、変形、脆化現象など通常のデジタル化作業では映像化困難な状態にまで劣化は進行していましたが「映像を残したい」と熱意のこもったお気持ちをお伝えいただき、通常作業とは異なるかたちで超劣化8mmフィルムのデジタル修復作業を実施いたしました。
作業を行う上での一番の障壁はフィルムの脆化です。フィルム同士が貼りついて硬く変形し強度がとても弱く、力を加えると切断しそうな状態でした。そこで、固着部分を慎重に剥がすと同時にフィルムの平面化と補強を同時進行で行い切断の危機回避し、デジタル化作業が可能な状態に修復・補強を施しました。
とても時間はかかりましたが補強までしっかりと行い、その後スキャナーでの映像の取り込みや濃度補正等、無事に再動画化が完了しました。
お客様からのご厚意により映像公開の許可をいただけましたので、ごく一部ではありますが動画を載せさせていただきます。