フィルムの種類
●W8ミリフィルム
「レギュラー8」「スタンダード8」「ダブル8」などと呼ばれる幅8ミリのアマチュア用映画フィルムです。このフィルムは16ミリフィルムを往復撮影し、現像後、半分に切断して幅8ミリとしました。パーフォレーションが16ミリフィルムと同じなのはそのためです。
●S8ミリフィルム
「シングル8」「スーパー8」と呼ばれます。幅はダブル8と同じ8ミリです。 ダブル8と比べるとパーフォレーションが小さくなり、その分画像面積が約1.5倍に拡大し画質改善がなされています。更にシングル8にはフィルムの両端にマグネチック(磁性体)が塗布された物があり、音声の録音ができます。
●8.75ミリポジフィルム
幅が8.75ミリ、このフィルムは1970年代に中国国内で教育などの目的で使用されたフォーマットです。35ミリフィルムを4等分したもので特殊なフィルムです。音声はマグネチックで録音されています。弊社ではこのフィルムもテレシネ作業を可能にしました。
●9.5ミリフィルム
幅が9.5ミリ、パーフォレーションがセンターにある独特の形態が特徴のフィルムです。8ミリのダブル8で比べると、フィルム幅は約2割増なのに画像面積は約3倍もあります。
●16ミリポジフィルム
幅が16ミリ、片側にパーフォレーション、反対にオプチカルのサウンドトラックがあります。両側ともパーフォレーションの物もあり、俗に両目と呼ばれる物もあります。(現在ではあまり見かけなくなりました。)
●16ミリポジマグネフィルム
幅が16ミリ、片側にパーフォレーション、反対にマグネチックを塗布したフィルムです。マグネに音声を録音します。他に、マグネを塗布した物にリバーサルフィルムがありニュース取材の同録などに使用されました。
●16ミリネガフィルム
幅が16ミリ、片側にパーフォレーションがあります。両側ともパーフォレーションの物もあり、俗に両目と呼ばれる物もあります。サウンドトラックは何もなく、音ネガとペアでポジを作ります。
●スーパー16ミリネガフィルム
幅が16ミリ、片側にパーフォレーションがあります。特徴は、サウンドトラック部まで映像を記録することができ、ほぼ16:9の画格サイズになります。
●16ミリネ音ガフィルム
幅が16ミリ、片側にパーフォレーション、反対にオプチカルのサウンドトラックがあります。ネガフィルムとペアで、ポジを作る時に使用します。
●シネテープ (スタンシル)
幅が16ミリ、片側にパーフォレーションがあります。全体に磁性体が塗布されており音声を録音します。洋画の日本語(バイリンガル)用や、音ネガのかわりにも使用します。
●35ミリポジフィルム
幅が35ミリ、両側にパーフォレーションがあり、パーフォレーションと画の間に2トラックのサウンドトラックがあります。主に映画などを主体に使用され、音声も2トラックのオプチカルによってステレオで収録が可能です。
●35ミリネガフィルム(スタンダード)
幅が35ミリ、両側にパーフォレーションがあります。音声トラックはなく、音ネガやシネテープが音源となります。映画などの場合これからマスターポジを起こして作成します。
●スーパー35ミリポジフィルム
幅が35ミリ、両側にパーフォレーションがあります。サウンドトラックの部分まで画があるのが特徴です。
●スーパー35ミリネガフィルム
幅が35ミリ、両側にパーフォレーションがあります。サウンドトラックの部分まで画があるのが特徴です。
●35ミリ音ネガフィルム
幅が35ミリ、両側にパーフォレーションがあります。パーフォレーションの内側に2トラックのオプチカルがあります。画ネガなどとシンクロさせて音源として使用します。
ビデオテープの種類
ファイルフォーマット各種
SD~4K解像度比較
デジタル化する際は解像度の選択が必要です。フィルムの情報量、劣化具合、利用目的等に応じ解像度を選択していきます。保存用として高解像度で作成し、視聴用は用途に応じ保存用から低解像度に変換したものを使うことをおすすめします。35㎜フィルムの持つ情報量は4K以上、16㎜フィルムは2K以上といわれています。
種別 | フォーマット |
コンテナフォーマット | MOV / MXF / AVI / MP4 |
非圧縮フォーマット | DPX(画像連番ファイル) / MOV(非圧縮) / AVI(非圧縮) / WAV |
圧縮フォーマット(コーデック) | ProRes / DNxHD /DNxHR / XAVC / XDCAM MPEG HD / DV / MPEG2 / MPEG-4 AVC/H.264 / HEVC/H.265 / AAC / MP3 |